元ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の遠藤功さんが書いた本を紹介します。遠藤さんの自伝的お話しであり、キャリアを充実させるにはどうすれば良いかが書かれています。
コンサルタントや元コンサルタントが書いた本はたくさんありますが、それらの本によくあるスマートさや難解さはなく、泥臭いところが私は好きです。
事実を見る視点を変える
仕事において同じデータや事象を見て導き出した答えが、仕事がデキる上司と私で全く異なることがあります。
なぜ同じものを見てそんな答えが出せるのか?と不思議でしょうがないのですが、それは上司と私で目のつけどころが違うんですね。
目の前にあるデータや事実は、誰にとっても「同じ材料」です。そして、多くの人は目の前の「材料」の同じようなところに着目します。それでは、陳腐な結論になってしまうのは当然です。
まさに私の結論は陳腐でした。いかに視点を変えるか、切り口を変えるかが重要だということですね。
自分ができることに注力する
サラリーマンだとどうしても評価が気になります。でも、評価は自分ではどうしようもありません。なぜなら他人が決めることだからです。
そんなことに一喜一憂するだけ時間のムダです。なら、自分でコントロールできることに注力しましょう。
自分ではコントロールできないものの力を認め、だからこそ自分でコントロールできるものを精一杯やり切る。
頭ではわかっていても、なかなかできません。でも、これを意識するかしないかでは違うと思います。
キャリアに対する「オーナーシップ」を持とう
サラーリーマンとしてそろそろ先が見えてきました。今の会社ではある一定の年齢になると、給与が下がり定年まで勤めることになります。その給与がイヤなら辞めろってことですかね。
その選択肢が近づいた時、「給与は下がってもいいので、定年までお願いします。」と言うのか、「じゃあ、辞めます。」と言えるのか。
自分のキャリアは自分自身のものです。誰かに依存したり、どこかに隷属するのではなく、自分自身が自分のキャリアと向き合い、創っていく。
自分の人生は自分自身で決定権を握っていたい。そのためにも「オーナーシップ」を持つことが重要です。
まとめ
他人の評価を気にするのではなく、今自分ができることに再注力しよう。自分がコントロールできるのはそれだけですからね。注力の仕方を遠藤さんはこう表現されています。
「自分には運がない」と嘆く前に、「本当に命をこめてやっているか?」を問わなければなりません。
私の人生の線路は、私が敷く。